駅までの道すがら、傘を持つ手にそっと力が入ってしまうような、そんな肌寒さ。
ふだんは晴れた日が好きだけれど、雨の日には雨の日なりの、しっとりとした美しさがあるなと思います。
車の窓ガラスを流れる水の粒、コーヒーの香りがいつもより深く感じられるオフィス、そして、ほんの少し人恋しくなる夜の空気。
なんだか、年上の女性の優しさに触れたときと、似ている気がします。
落ち着いていて、あたたかくて、そばにいるだけで、力が抜けるような感覚。
仕事でも多くの難解あったり、そんな日々の中で、雨音がくれる静けさは、小さなご褒美のように思えるんです。
心のどこかに余白を持っていたい。そうでないと、人に優しくする余裕がなくなってしまいますからね。
今日みたいな雨の日は、誰かと一緒に、静かに過ごしたい。
言葉はいらなくて、ただ隣で寄り添えるような、そんな時間。
そんなふうに思えるのも、歳上の女性の持つ包容力に惹かれているからかもしれません。
なぎの写メ日記
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雨の日の、ひとやすみなぎ