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くろの写メ日記

  • 【ほのぼの短編小説『何気ない日常』】
    くろ
    【ほのぼの短編小説『何気ない日常』】

    -Kuro’s Diary-
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    著者:くろ
    出版社:Story

    ※あくまでフィクションです。物語としてお楽しみください٩( ’ω’ )


    『ほのぼの短編小説』-“何気ない日常”


    晴れたある日、友人Aと私は、いつもの小さなカフェで朝食をとることにした。

    カフェは静かで、感じの良い音楽が流れていた。窓の外では人々が行き交い、自転車のベルの音や子供たちの笑い声が遠くから聞こえてくる。

    私はコーヒーを一杯頼み、友人Aはホットサンドを注文した。注文を待ちながら、私たちは日常の些細な話題を交わした。

    友人Aが最近観た映画や、私の職場での出来事など、特別なことではないけれど、こういう会話が心を温める。

    カフェのスタッフが私たちのテーブルに料理を運んできた。

    さあ、食べようとしたその瞬間、窓の外を見ていた子供の一人が、突然道の真ん中で転んでしまった。

    周囲の人々が一瞬静まり返り、心配そうに子供の様子を見守る。しかし、すぐに母親が駆け寄り、優しく抱き上げてあげた。子供は泣いていたが、その後、母親の優しい声に少しずつ落ち着いていった。

    その光景を見て、私はふと考えた。この何気ない瞬間こそが、人生の大切な部分なのではないかと。

    忙しい毎日を送る中で、こうした瞬間を見逃してしまうことが多い。友人Aも私の視線を追い、頷いた。

    「そうね、こうした小さな出来事がいっぱいあって、私たちの生活が成り立っているんだ」

    と言った。

    食事を終えると、私たちはカフェを後にし、近くの公園に散歩に出かけた。

    公園では、老夫婦がベンチに座っておしゃべりをしていた。子供たちがグラウンドで遊び、大きな木の下では若いカップルが静かに寄り添っていた。

    すべてが穏やかで、時にはしんみりとするような、何気ない日常が広がっていた。

    その日、私たちは日常のなかに隠れた美しさを感じることができた。特別な出来事がなくても、ただ友達と過ごす時間や、道端で起きた小さな出来事が、私たちの心を豊かにしてくれるということに気づいたのだ。

    時が経つのも忘れるほどのんびりとした一日を過ごし、私たちは夕方、またカフェへと戻り、その日の出来事を振り返った。

    何気ない日常があるからこそ、私たちには生きる力があるのだと、改めて感じたのだった___。

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