一般男性とセラピストについて
【どちらが優れているとか、そういう話ではありません】
ただ、決定的に違うのは“視点”と“目的”です。
多くの男性は、無意識に「どう見られるか」「どう思われるか」を意識しています。
好かれたい、嫌われたくない、魅力的だと思われたい。
その気持ちはとても自然で、人として当たり前の感情です。
だからこそ、自分の言動や行動が、どこか“アピール”のためになってしまうことがある。
自分を見てもらいたい、という気持ちが前に出てしまうんです。
一方、セラピストの意識は「相手の安心感と満足感」が軸になります。
どれだけ緊張をほどいてあげられるか。
どれだけ心地よく、無防備になれる空間をつくれるか。
主語は常に「自分」ではなく「あなた」
その人の呼吸や反応、表情の変化に丁寧に目を向けながら、
心と身体が自然に緩む流れを組み立てていきます。
どんな言葉をかけるか、どの距離感が心地いいか、触れ方や沈黙の長さまで、すべては「その人にとっての最適」を考えて選びます。
自分の感情に流されずに、相手のペースを尊重すること。
そこには、技術だけでなく“人としての在り方”が問われます。
気持ちよかった?と聞くのではなく、
「少しでも心が軽くなったかな」と、そっと見守るような目線で。
また会いたいと思ってもらえるような時間を提供する。
そのためには、自分自身が安心の空気をまとっていないといけない。
ただ快感を与えるだけなら、誰にでもできるかもしれません。
でも「この人に触れてもらってよかった」と思ってもらえるには、相手の人生ごと抱きとめるような優しさと覚悟が必要です。
その違いこそが、セラピストという仕事の本質だと思っています。
けんごの写メ日記
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【違い】けんご