扉が閉まる音、鍵が回る音。
その瞬間、世界から切り離されたような感覚になる。
静かで、どこか懐かしくて、でも緊張感もある空気。
その場に立たされてるだけで、心の奥のスイッチが少しずつ入っていく。
「目、閉じてみて」って言われると、
なんでだろう、自然に従いたくなる。
信じてるから?安心してるから?
それとも…その先にある“支配”を望んでるから?
目隠しを当てられると、一気に世界が変わる。
見えないことで、耳が研ぎ澄まされて、
足音や呼吸、衣擦れの音まで敏感になる。
手がそっと肩に触れてくるだけで、
驚くほどゾクッとして、
触れられてる場所だけじゃなく、
体中が反応してしまう。
「大丈夫、俺の声だけ聴いて」
その低くて落ち着いた声が、
迷いも不安も全部、溶かしてくれる。
ぎゅっと力が入ってた体が、少しずつ緩んでいく。
まるで「自分でいよう」としてた鎧を外していくような感覚。
触れる手は優しいのに、どこか強引。
拒めないような、でも拒みたくもないような、
心の奥に届く手。
首筋をなぞられるたびに、
「委ねたい」「全部受け止めてほしい」って気持ちが高まってくる。
「何も考えなくていいよ」
そう言われるたび、
自分がほどけていくのがわかる。
普段、頭の中でごちゃごちゃ考えてることも、
ここでは全部どうでもよくなる。
支配って、怖いものじゃない。
むしろ、自分がどこまでも素直になれるための時間。
隠してた欲も、迷いも、寂しさも、
全部まるごと包み込んでもらえるような優しさ。
その夜、あなたは言葉も視線も手も、
全部に“愛された”って実感を残して、
深く深く、落ちていく。
本日の一文字【は】
けんごの写メ日記
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【妄想日記】けんご