夜の帰り道。
あなたが俺の服の袖をそっと掴んだ。
言葉はなかったけど、その手の温度が、
「もう少し一緒にいたい」って伝えてくれてた。
だから俺も、ゆっくり歩いた。
少しでも長く、あなたの隣にいたくて。
手を繋ぐのもいいけど、
袖を引っ張るその仕草が、なんだかすごく可愛かった。
少し照れくさくて、だけどまっすぐで。
夜って、素直になれるよね。
昼間は言えない言葉が、静かな時間に溶けて出てくる。
「また会える?」
「次はもっと甘えたい」
そんな声に、俺の胸もキュッとなる。
この時間が、あなたの明日をちょっとだけ強くしてくれたら嬉しい。
今日の記憶が、少しでもあなたを癒せたなら。
それだけで、俺はちゃんと意味がある。
次会うときも、同じように袖を引っ張ってくれていいからね。
けんごの写メ日記
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官能小説10けんご