「声、出したらダメって、さっき言ったよね?」
目隠しされて、両手を縛られたまま、
肌に触れる指先がじわじわと這いまわる。
音だけが耳に響く。
視界を奪われ、感覚は敏感になっていく。
唇に触れる呼吸、
耳元でくすぐる吐息、
言葉にすらならないほどの、じらしと誘惑。
感じたいのに、声を上げられない。
その葛藤が“素直な欲”を炙り出してくる。
俺の指が止まるたび、身体が反応する。
「お願い」って言いたくなるくらいに。
だけど、そう簡単には与えない。
あなたの声も、動きも、許可が必要。
快感の主導権を、俺が持ってると、
その支配の中でしか得られない快感に、
気づいてしまう。
全部、ゆだねてごらん。
我慢の先にある“快楽の濁流”を、教えてあげる。
けんごの写メ日記
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官能小説5けんご