男性夜職の世界をそれなりの年月見ていると
長く続けている人には２パターン存在します。
①在籍している店に居続ける人
②独立して店を構える人
両者にメリットデメリットがあり
どちらにせよ長く続けられるのは
才能であり努力の賜物だと思います。
しかし残念ながら②の道を選んで大成した人は
ほんの一握り以下でしょう。
ホストの世界では特に顕著な例ですが
１年以内に店を閉じてしまうパターンがほとんどです。
多くの場合、プレイヤーが独立の道を選ぶのは
何かしらの「数字上の結果」と「手ごたえ」をつかんだから。
その数字と手ごたえというものは尊い宝物ではありますが
同時にとんでもない呪物になる可能性も高く秘めています。
②の道で失敗した人たちに見受けられる共通の勘違いが
「結果を出せた俺すげぇ！これなら独立してもやっていける！」
という勘違い。
結果を貴ぶあまり、
その過程になにがあったかをなぜか失念しがちなんです。
超大手の看板があったから？
数多のミスを内勤がカバーしていたから？
たまたま今使ってるXのインプレッションが高かったから？
そんな単純なことさえ忘れさせる恐ろしい呪力が
「数字上の結果」と「手ごたえ」にはあります。
もちろん御本人のたゆまぬ努力もあるでしょう。
しかし努力ひとつでなんとかなるほど甘くもない。
雅的に、夜職の世界で大成する秘訣は
ひとえに「お客様」のお力だと信じます。
もちろんプレイヤーも頑張ってる。
でもそれ以上に、いやそれよりも遥かに
お客様の方が頑張ってるんです。
少なくないお金を使い、
時間を割いて、
綺麗な身なりで会いに来て下さる。
その価値を見失ったり甘く見積もったりして
「俺ってすげー！！」
ばかりが先行すると、道を誤るんです。
ひとつの看板を背負い、
一国一城の主となるのは
並々ならぬお客様の努力と支えがあってこそ。
なれば自分が努力するのは当たり前。
求心力があって当たり前。
そんなものは二の次で
今よりも、今まで以上に
お客様への感謝を忘れちゃならんのです。
我々は簡単に道を踏み外します。
だって毎日チヤホヤされるんだもん。
弱く愚かでダサいやつです。
どうかこの駄文をここまで読んでくださった皆様におかれましては
雅が感謝を忘れ調子に乗り始めたら
ちょっとつねってくださいませ。
たたかないでください。痛いのは苦手なので・・・
みやび