今日は少し肌寒く、久しぶりに外を歩いた。
気温は多分24度くらい。真夏にしてはかなり穏やかで、空気がやわらかい。
日差しもなく、風も心地よく、まるで“本格的な夏”が来る前の、つかの間の静けさ──そんな雰囲気が漂っていた。
体感としてはもう秋の入り口のような錯覚すらあるけれど、実際はまだ7月中旬。
夏はこれから本番を迎える。
そう思うと、今この感じは本当に貴重だ。
まるで“夏が振りかぶる前”の一呼吸。
深く息を吸い、静かに力をためて、
これから始まる熱と勢いを待っているような時間。
歩きながら、ふと近くの田んぼを覗き込んだ。
すると、想像を超える数のおたまじゃくしが、水面のあちこちでゆらゆらと揺れていた。
最初は、ちょっと気持ち悪いかも……と思ったけれど、なんだか懐かしい光景だった。
小学生の頃、同じように田んぼや用水路をのぞき込んでは、虫やカエル、おたまじゃくしを夢中で眺めていた記憶がよみがえる。
あの頃は、時間も空気も、もっとのんびりしていて、自然と遊ぶことが当たり前だった。
今はすっかり、そんなことも忘れていたな。
でも、今日みたいに少し涼しい空気の中を歩いて、こうやって足を止めて子供の頃の自分を思い出す。
それだけで、どこか心が整っていくような感覚がある。
季節の変わり目って、ちょっとした記憶や感情がふわっと浮かび上がってくるものだ。
暑すぎず寒すぎず、身体の緊張も自然とほどけるような、そんな絶妙なバランスの中で、自分の“今”を見つめ直せる時間。
最近は、身体の歪みとか、筋肉の感覚とか、“内側”にばかり意識が向いていたけれど、こうして外の空気や風景に触れることで、自分の外側にも“整える力”があることを思い出せた。
歩くペースは、いつもより少しゆっくりめ。
深く息を吸って、目に映る街の風景をぼんやりと眺め、身体の中の“張り”が抜けていくのを感じる。
きっとまたすぐに、猛暑が戻ってくるだろう。
でもその前に、こういう“空白”のような時間があることが、なんだかうれしい。
暑さに流される前に、ちょっとだけ整う。
静けさの中に身を置くことで、思い出せることがある。
今日は、そんな朝だった。
MUSASHI
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【夏が振りかぶる前の、静かな朝】MUSASHI