正直に言うと、僕は本が好きなタイプじゃなかった。
もちろん、人生の中で何度も本に救われたことはある。
けれどそれは、命綱を握るような切羽詰まった場面ばかりで、
凄まじい集中力で“食べるように”読み込むだけだった。
本の中に“誰か”を感じたことはあまりなかった。
僕にとって本は、必要なときに必要な栄養を摂るためのもの。
たとえそれが命ある言葉だったとしても、
どこか機能的にしか向き合えていなかった気がする。
だから、本を大切そうにカバンに入れて、
いつも一緒に持ち歩いている人たちの気持ちが、分からなかった。
というか、小説そのものにもあまり興味を持てなかった。
でも今日、とある出来事があって、ふと気づいたんだ。
もしかして本が好きな人って、
あのページの中に“誰か”を感じてるんじゃないかって。
まるで友だちと会話するように、
寄り添って、連れて歩いて、ときに泣いたり笑ったりしながら——
今の僕には、そういう存在がいる。
本じゃないけど、たしかに“誰か”を感じてる。
だからこそ、
あのとき分からなかった気持ちに、
少しだけ触れられたような気がした。
──きっと、これは僕の中で起きた小さな変化なんだと思う。
そして読んでくれているあなたにも、
いつかどこかで、そんな変化がふっと訪れるかもしれない。
そのときは、どうか大切にしてほしい。
きっとそれは、あなたの世界が少し広がった証だから。
MUSASHI
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MUSASHIの写メ日記
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【誰かを感じるように本を読むってこと】MUSASHI