昨日の日記の続き。
某ピザ屋でバイトしていたある日のこと。 僕はいつものようにデリバリーに出発した。軽快な音を鳴らすバイクの荷台には、焼きたてのピザ。
目的地に到着し、インターホンを押す。 「お待たせしました〜!」と声をかけながら、荷台を開けようとしたその時——僕の手が空を切った。
……ピザが、ない。 え、なんで? 確かに乗せたはず。トッピングの確認もしたし、箱を閉めた記憶もある。だけど、そこにあるはずの箱が…… 消えていた。
思わず荷台の中を二度見、三度見。 何度見ても無いっ!! パニックの中、ふと思い出す。
そうだ、出発前にお釣り用のサイフを忘れて、事務所に1分ほど戻ったっけ……。 その間、バイクは店の前に置きっぱなしだった……
まさか、その“すき”に——? 誰かがピザを盗んだ? 血の気が引いた。 でもまずはお客様へ謝らなきゃ。
事情を話すと、その方は驚きながらも「そんなこともあるんですね…!大丈夫ですよ、待ってます」と優しく微笑んでくれた。 天使かと思った。
「すぐ作り直してお持ちします!」 そう言って、僕はバイクをUターンさせ、全速力で店へ戻った。
が、その帰り道。 大通りの真ん中に、何やら四角い物体が落ちているのが見えた。 「なんだあれ……ダンボール?いや、あの大きさ、あの薄さ……まさか。」
慌ててバイクを停め、駆け寄る。 ……それは、あのピザだった。 箱はぺしゃんこになり、中身は無残にアスファルトへ散乱していた。
鳥肌が立った。 盗まれたと思っていたピザは、実は、、 荷台のロックが甘くて、走行中に落ちていたのかもしれない。 そしてそれに、気づかず走り去った僕。
しかも、お客様に「盗まれたかも」って断言しちゃったじゃん……。
その日から、僕は何度も荷台のロックを確認するようになった。
これ、バイト人生で一位二位を争うやらかしかもしれない。
みなさんも仕事やバイトでやらかしたこと一度はあるよね。 よかったら聞かせてください笑笑
一ノ瀬凛の写メ日記
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消えたピザと、その行方一ノ瀬凛