その猫はある日突然やってきた。
自己紹介の為に入力しなければならない項目をその猫は礼儀正しく入力していた。
出勤日数は多い。
やる気はあるようだ。
最後に2枚の写真を送ってもらっている。
顔写真と全身写真だ。
その猫も2枚送ってきた。
一枚目…うむ。目が切れ長で悪くない。うちに少ないセクシーな顔つきではないか。
二枚目…?
…?
ん?
タンクトップにパンイチ?
彼はどうした?
露出狂なのか?
いや…落ち着け。
彼はきっと全身の写真が欲しいこちらの意図"スタイルを知りたい"を汲んでそうしたのか?
恥をしのんで?
会ったこともないお店にむけて?
なんという勇気!
なんというユーモア!!
面白すぎる!
即面接。
写真は加工が出来るだけないものでと表記しても加工を送ってくる輩がいる中でしっかり無加工。
zoom会議でも写真のまま。
そして話した感じ…
なんか可愛い。
憎めない。
話してて楽しい。
反応が素直。
真っ直ぐ愛情いっぱいに育ったのを感じる。
正直、僕の心では採用は決まって居たが即答はせず、
「夜にキャスでキャストの子くるし家くる?」と聞くと、
「行きます!」めちゃくちゃ遠いのに即答。
フッ軽だ。
そんなこんなでキャスを横で見て雰囲気を知ってもらい、キャストの子とその猫と僕で焼肉。
キャストの子とも打ち解けるのが早い。
人懐っこく人当たりも良い。
その流れで採用を伝える。
源氏名を決める時、大体のキャストがある程度こちらにお任せが多いため、僕から提案。
あどけない弟的可愛い彼にピッタリかと思った名前「小太郎は?」と告げてみた。
しかし、その猫は「自分で少し考えさせて下さい」
なるほど。物腰柔らかく誰にでも合わせるタイプに見せて芯はあるタイプか。
これは最初は少し苦戦するかもしれないがきっと大物になる。
そんな気がした。
そして、今現在試行錯誤しながらもひた向きに日々継続して努力する猫。
そう、その猫の名前は
『紫水晶』
彼はきっと立派な猫になる。
それは採用の時も今も変わらない。
彼の成長を楽しみに今夜は冷麺をすする
勝利なのでした♡
西島勝利の写メ日記
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【CATの猫紹介日記.1】西島勝利