放課後。
その日はいじめっ子のリーダー、股ヶ谷くんと二人で下校!
学校でみんなの前だと僕のことイジってくるけど二人だと優しくて良い奴!
そのギャップとリーダー的素質に憧れも少しあってなんだかんだ仲良くしてました!
僕らの帰り道の途中に田んぼの真ん中に残土置き場みたいな空き地があります。
そして、良くそこで多分持ち主の方が仕事で出た廃棄物を良く燃やしていました!
僕らはその中々大きな炎に色々投げ入れて火遊びして帰るのが何度かありました!
その空き地に随分と古い車が廃棄さるており、燃やしている場所から奥に行ったところに置いてあり、
その日僕らは木の棒に灯した炎をその車へ運んで見ました…
そう若気のいたりです…
瞬く間に炎が燃え広がり廃棄された車が火だるまに!!!
アセアセ!!
やばい!!
これはエンジンオイルに火が回ったら爆発するんじゃないのか…
もう震え散らかしてちびりそう…
しかし、ぼーっとしてる場合ではありません!
股ヶ谷くんの家が近くだったので、二人ですぐ行ってバケツに水を入れて自転車の前カゴにいれて現地へ!!
バシャッ!!
重くてカゴ歪んで転倒!
無理だ…
バケツを現地まで持って行って近くの用水路から水をくんで自動車へかける作戦に変更!!
その時6年生の股山くんが通りかかる!
「お!やばいやん!手伝うわ!!」
股山くん神!!
3人でライン作業のように水をかける…
が、しかし…
火だるまになったボンネットにかけた水は一瞬で蒸発!
とんでもない温度に達してしまっていて、とても僕らでは手に負えない状況
そんな時に空き地の横の家の人が!
「坊主!大変だな!」
と言って家からホースを伸ばしてきてくれて消火活動!!
最後まで火が消えなかったのはタイヤでしたが、なんとか鎮火…
特に爆発や他へ引火することなく事なきを終えました。
あたりはすっかり暗くなってしまってました。
「坊主達、偉いな!ありがとうな!ここの人いつも焼いてるからこりゃあかんわ!俺から言うとくわ!坊主達学校どこや?」
(あ、都合良く誤解してくれてる。これはそのまま乗り切ってしまえば…)と邪な思いを考える僕。
股山「いえ、これは僕らがやってしまったんです。助けてくださりありがとうございます」
股ヶ谷「すいませんでした!!」
(な、なんなんだ!この純粋無垢な少年達は!!僕はなんて浅ましい人間なんだ)
勝利「すいませんでした。」
おっちゃん「おう!素直だな!そりゃ遊びたくもなるわな!ここで燃やした大人が悪いから坊主達は気にすんな!素直でええやっちゃ!」
そんなこんなで特に大事にならずに帰宅。
なんか、自分のいやらしさや弱さなど知りたく無い自分を知って落ち込みました。
僕は物語の主人公でいたいのにこんな思考回路は主人公なんて愚か敵のボスでもなく、敵でも味方でもない一瞬で忘れられるモブAかモブB程度の思考回路、存在なんだと…
ショボーン…
…
嫌だ!
そんな自分嫌だ!!
僕は主人公になりたい!!
考え方を変えてやる!!
落ち込みはしたが同時に奮起に変わりました。
そしてこの時にある物に出会い僕の長く屈折して谷あり谷ありな主人公ロードが始まったでした!笑
続く!!
西島勝利の写メ日記
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【勝利の軌跡No.30】西島勝利