時を遡る事数ヶ月。
埼玉に引っ越して数日したお盆の時。
姉と母と僕と3人で当時買っていたシベリアンハスキーのなみの散歩に出掛けた時のこと。
何度か歩いたことのある散歩コース。
途中で大きな蜘蛛の巣に大きなクワガタが引っかかっていました。
届かないので石を投げてクワガタを落とそうとしましたが、全然当たらずクワガタを確保することは出来ませんでした。
そんな事をしていたら、母も姉もなみの姿も見当たらなくなっていました。
しかし、何度か歩いた道だったのでそんなに焦って居ませんでした。
なんとなく歩いって行った方に向かって歩きながら帰宅しようと思い進むことに。
夕方に家を出て気がつけばもうすっかり夜。
田舎だったので、該当も少なく月の光で影が出来るような状態でした。
(おかしい…)
僕は何故か家に帰れないのです。
何度も何度も家の方向だと思う方へ行くのですが、同じところをグルグルしています。
昔ながらの道が多く、田んぼや畑、たまに民家や墓地があります。
人は居ません。
道を聞くにも新しい自宅で住所がわからない。
流石に何時間もして僕も焦りだしました。
結局はぐれた場所の近くにあった個人商店に居た母親くらいの年齢の方が居たので
「すいません。迷子になっちゃって…(๑o̴̶̷᷄﹏o̴̶̷̥᷅๑)」
そして、家の近くにあるお店の名前を伝えたら送って行ってあげるよ!
という事で送ってもらいました!
車の中から見て自分が帰ろうとしていた方向と真逆…
え?こっち?
家の前に着いたらちょうど母が車で探しに行こうとしてました。
こうして無事帰宅する事はできたのですが、自分でもなぜこんなにわからなくなったのか…と言っていると母が
「あんたお墓のあるところばっかり行かなかった?」
と聞かれてあまり意識していませんでしたが、思い返せばずっと田んぼの中にある3箇所くらいの墓地の前をグルグルしていた事に気がつきました。
母が「お盆だから呼ばれてたんじゃない?」
と…
危うく連れて行かれてしまうところだったのかと…
一瞬にしてサーっと血の気が引いた
そんな夏にひんやりした勝利なのでした。
西島勝利の写メ日記
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【勝利の軌跡No.25】西島勝利