リョウは静香さんの跡を継いで
クラブのオーナーとなっていた
重積を担いクラブを維持、発展させてきた
少年から青年となり
壮年期を謳歌している最中
ひとつの気持ちが芽生える
7年の月日をトッププレイヤーとして直走ってきた
夜の世界に居座り続けた
夜の世界だけで人は生きてはいけない
昼の世界だけでも人はすこやかに生きていけない
そろそろ昼にも足場を作らないと
それがリョウの中に芽生えたものだった
咲良はリョウの娼夫としてのテストの相手だった
そして静香さんの娘だった
ずっと隣で支えていてくれたひとだった
そんな咲良の中にリョウとの
新しい命が芽吹く
新しい気持ちや、新しい命が芽吹く最中
ひとつの命がこの世界からいなくなった
終わり…
大和 尊の写メ日記
-
爽年大和 尊