娼夫となった少年リョウのお話し
一番大切なことを最初にいいます
娼年は石田衣良の小説のことを言います
あの映画の事ではありません
『退屈は人の魂を腐らせる』
リョウは全部に退屈していた
学校も恋愛も自分自身にも
少しだけ手先が器用だと、なんでも少しだけ簡単になる
少しだけの簡単が退屈を生む
馬鹿は生きるのが楽しそうなのは
それが理由である
リョウは少し賢かっただけ
だから退屈してしまっていただけ
でも結局、少しだけでしかなかった
少しでは足りない世界と出会い、のめり込む
魂が震えだす
過干渉の母親との共依存マザコンはクソモテない
不足した愛が生み出したマザコンはクソモテる
リョウは後者だった
自覚ない才能を技術へと昇華させた
少しの賢さを積み重ねて、そこに魂を乗せた
魂が求めた先が、女性たちの欲望を垣間見ることだった
満たすなんて奢りはなくて
垣間見る
普通という評価
どんな相手からも魅力を見つける能力
この二つを駆使してリョウはナンバーワンになる
普通とは?
擦れてない?歪んでない?
そうではないし、そうでもある
普通とは、普通に悩んで、普通に苦しんで
平然といきていること
バランスよく生きているということ
バランスの良さは相手に安心という
不確かな何かを渡せるのだ
ナンバーワンになった少年は
その先に何をみつけたのか
続く…
大和 尊の写メ日記
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娼年大和 尊