世良 葵の写メ日記

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気づけば、真ん中に立ってる。
誰かと誰かの間を取り持ったり、
空気を読んで話題を変えたり、
ちょっとしたことを先回りして動いたり。

たぶん、それが得意なんだろう。

でも、本当は得意っていうより、
“できてしまう”だけかもしれない。

誰かが強く出れば、譲って。
誰かが下を向けば、そっと支えて。

大ごとにならないように、
目立たないように、帳尻を合わせてる。

でも、その「ちょっとずつ」が積み重なると、
気づかないうちに、自分の余裕がなくなってくる。

それでも君は、言わない。
「大丈夫」「全然平気だよ」って、
空気を壊さないために、自分の本音をそっと隠す。

本当は、
君自身だって余裕ができたら与えてあげてもいいし、何かを欲しがったっていいんだよ。

奪う人と、与える人と、そのあいだで笑う君へ。
その笑顔の裏にある疲れや葛藤に、
ちゃんと気づける誰かと出会えますように。