ガラス棚に並ぶ一輪の花たちを見てたら、
なんだか人みたいだなって思った。
みんな整ってるように見えて、よく見るとそれぞれ違う。
背の高さも、咲き方も、茎の曲がり方もバラバラで、でも全部ちゃんと綺麗。
たった一本を選ぶだけなのに、
どれにしようかって、つい真剣に悩んでる自分がいてさ。
いつからだろうね。
選ぶという行為に“責任”がついてまわるようになったのは。
あるはずの無い正解を求めて、意味を探して、
いつの間にか「好き」より「理由」で選ぶことが増えていた。
だから今日は、気分だけで選んでみた。
それだけで十分だと思えたから。
全部に理由をつけなくてもいい。
そう思えたら、少しだけ呼吸がしやすくなった。
世良 葵の写メ日記
-
「選ぶって、ちょっとした贅沢だよね」世良 葵