いつからだったかな。
頼るのが当たり前になってた。
君がいてくれるだけで、この夏もきっと乗り越えられるって思ってた。
どれだけ暑くてもしんどくても、
君がそばにいてくれたら、眠れたし、笑えたし、耐えられた。
でも今朝、
リモコンを押しても、何度呼びかけても、
君はもう返事をくれなかった。
ああ、そうか。
壊れる時って、音もしないんだ。
君が壊れたことを、
私のせいにしたいくらい、まだ好きだったのに。
──せめて今夜だけでも、
誰か、涼しいところへ連れてって。
君のいないこの部屋で、私はもう、息ができない。
世良 葵の写メ日記
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「冷たい君が好きだった」世良 葵