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皆川 律の写メ日記

皆川 律

皆川 律  (31)

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  • 映画レビュー④
    皆川 律
    映画レビュー④

    人形って何でしょう。

    民俗学者の柳田國男は、「信仰の熱烈であり、人の空想の多彩であった時代には、人形等を作りたてる必要がなかった」と述べています。今より神や精霊への信仰が篤かったころは、どんなものにもその姿を見ることができたという話です。

    やがて文明化が進む(=自然から離れるようになる)と、神を見ることができなくなった。だから人の形を模したものを作り、そこに神を見るようになった。つまり、人形はもともと「タマシイ的な何か」を宿すための入れ物なんですね。

    もうお気づきの通り、人形はホラーとの相性が抜群に良いです。日本人形に怖さを覚えたことは誰しもあるでしょうし、人形にまつわる怪談や都市伝説が多いこともその証となるでしょう。海外だとアナベル人形やルクテープ人形あたりが有名ですね。

    もちろん、映画の題材にも事欠きません。殺人鬼の魂を宿したおもちゃ人形が暴れ回る『チャイルド・プレイ(1989)』は人形ホラーの金字塔ですし、最近の作品では、人形を用いて呪いをもたらす『ロングレッグス(2025)』が話題になりました。

    僕も昔、家の棚に鎮座するファービー人形が怖かったのを覚えています。知っていますか? ファービー。目が開いたり閉じたりする鳥みたいなやつ。眼球がやけに人っぽくて不気味だったんですよね。突然なにかを喋ったりするし……

    前置きが長くなりました。古今東西、人形が恐怖の対象となりうるのは間違いなさそうです。令和に入り、アメリカでは新たにAI人形(『M3GAN/ミーガン(2022)』)が人形ホラーのアイコンになりつつあります。時代ですね。

    さあ、日本の人形も負けていられません。

    『ドールハウス』
    2025年/日本/ホラー
    監督:矢口史晴
    主演:長澤まさみ、瀬戸康史

    【あらすじ】
    幼い娘・芽衣を事故で亡くした佳恵は、悲しみに暮れるある日、骨董市で芽衣によく似た人形を見つけ、購入する。それから我が子のように人形をかわいがる佳恵の様子を心配する夫・忠彦だったが、元気を取り戻せているならと静観することに。

    しかし、しばらくして新たな娘・真衣が生まれ、二人は人形に見向きもしなくなっていった。やがて、5歳になった真衣が人形と遊ぶようになると、一家に奇妙な出来事が起こりはじめる。気味の悪さを覚えた佳恵は人形を手放すことを決意するが――。

    【見どころ】
    この人形、アヤって名前なんですが、アヤちゃんの本当のお顔が明らかになるシーンがいくつかありまして、それがもうあまりにも怖くて、視覚的に食らったのは久々だなあと思いました。見せ方も工夫されていて良かった。

    それと、これは何度でも言いますが、ホラーはミステリーなんですよ。怪現象(謎)を解明しなきゃいけませんから。スプラッターやゾンビホラーを除き、特に「Jホラー」と称されるジャンルはだいたいミステリー要素を包括しています。

    したがって、本作の見どころはやはり人形・アヤのルーツ(謎)ということになります。瀕死の殺人鬼が秘術で自分の魂を移したとか、カルト教団のカップルが儀式で悪魔を降ろしたとか、実は引きこもりのおじさんが操っていたとか、そういう。

    あらすじを見て、「かつて愛情が注がれていた人形が、やがてぞんざいに扱われるようになったら、そりゃねえ……」と解釈するのは妥当です。そこで答え合わせを終わらせても良い。ただし、それは人形が“ただの人形”だった場合です。

    アヤちゃん、ただの人形じゃないので……

    【感想】
    良かったです。新旧Jホラーをうまく踏襲していると思います。矢口監督にホラーのイメージはまったくなかったので(だって、あの『ウォーターボーイズ』や『スウィングガールズ』の監督ですよ)、正直びっくりしました。

    おそらく、制作にあたって研究したか、もともとホラーが好きかのどちらかです。でなきゃこうはならない。なんというか、端々からホラー作品への愛を感じるんですよね。映画に限らず、ゲームからのアイデアらしきものもありました。

    さて、ストーリーの考察はどうしたって本筋に触れることになるので控えますが、タイトルの考察はしておきたいところです。なぜ「ハウス」なのか。別に、『ドールズ(1987)』のように人形屋敷が舞台というわけでもないのに。

    ……いや、タイトルの考察も話の根幹にだいぶ触れることになってしまいますね。やめます。ただ、もしこれから見る予定の方がいたら、アヤにとっての「ハウス」がどういう意味を持つか、それを考えながら追っていくと面白いかもしれません。

    あとは個人的に、専門家のおじさん(田中哲司)が儀式に使用するツールの数々がかっこよくて好きでした。かなりデカめのカバンに色々と詰まっていて、やはり大荷物を背負ったゴーストバスターにはロマンがあるなと。アナログ最高。

    しっかり推せるホラーですので、好きな方はぜひ劇場で。

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