こんな女の子がいました。
彼女は両親からもらった人形を大事にしていて、毎日肌身離さず持ち歩いています。とても可愛らしい人形です。大きな瞳に綺麗な髪。どこか自分と似ているような気もします。
やがて、その人形に感情移入するようになりました。人形に起きたことが自分に起きたことのように感じてしまうのです。まだ幼い彼女には、自身と対象物との境界がよく分かっていません。日に日に人形との同化は進んでいきました。
ある日、人形が泥で汚れてしまいました。彼女はそれを見て強い嫌悪感を覚えました。自分が汚れたと思ったからです。大慌てで家に帰り、人形を綺麗にしました。しかし汚れは完全には落ちず、嫌な気持ちも残ったままでした。
別の日、今度は人形の腕が壊れてしまいました。その瞬間、彼女は泣き叫びました。自分の腕が傷ついたと思ったからです。母親がいくらなだめても、人形に包帯を巻きつけても、ずきずきとした腕の痛みは消えませんでした。
〜〜
こうして、自己と人形が同一であると本気で思い込んでしまったがために、彼女は本来存在しないはずの不幸を背負い込むようになりました。この同化は単なるおままごとの範疇を超えており、両親はひどく心配していました。
ところが、問題はあっけなく終息することになります。時が経ち成熟したことで、彼女は当たり前の事実に気づいたのです。「わたしはこの人形とは違う」と。そのとき、彼女は人形という呪縛から解き放たれ、真の自己を獲得した――
かのように見えました。
大人になった彼女は、当時を振り返りながら「昔さ、自分と人形が同じだと思ってたんだ」と、幼い頃の笑い話として友人に打ち明けます。確かに人形と離れることはできました。しかし、彼女は問題の本質に気づいていません。
今度は「容姿」「肩書き」「財産」「他人の評価」、そういったものと同化するようになっていたのです。人形と同様に、いずれも自分ではありません。それなのに、「劣っている」「失った」「嫌われた」などと不幸を感じてしまいます。
そう、同化の対象が変わっただけで、「何かに同化して不幸を背負い込む」という根本は変わっていませんでした。どうしたら彼女は「私(自己)」の本質にたどり着けるのでしょうか。そもそも「私」とは、いったい何なのでしょうか。
そのカギを握るのは古代インドの哲人、ヤージュニャヴァルキヤ。彼の哲学は彼女の不幸を救えるか。次回へ続きます。
FIRST CLASS 皆川 律
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