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皆川 律の写メ日記

皆川 律

皆川 律  (31)

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  • 映画レビュー②
    皆川 律
    映画レビュー②

    「支配」。人類の歴史は支配の連続です。私たちは人を支配しようとする際、暴力や財力、権力といった力を行使しますが、もう一つ、それらと並び立つ(あるいは上回る)強大な力が存在します。それは「信仰」です。

    先に挙げた力は外からの強制、一方で信仰は内からの服従といえます。だからこそ、暴力などよりも穏やかに、しかし確実に人を縛る。支配の究極が相手に「自ら」従わせることだとすれば、信仰はそれに最も近い力かもしれません。

    本作で主人公たちが対峙する相手は、その信仰を踏み台にする男、ミスター・リード。厄介です。

    『異端者の家』(原題:Heretic)
    2024年/アメリカ・カナダ合作/スリラー
    監督:スコット・ベック、ブライアン・ウッズ
    主演:ヒュー・グラント、クロエ・イースト、ソフィー・タッチャー

    【あらすじ】
    末日聖徒イエス・キリスト教会の若きシスターであるパクストンとバーンズは、教会から渡された訪問先リストにしたがい布教活動に勤しんでいた。ある日の夕方、二人は森に囲まれた一軒家を訪ねることになる。

    家から出てきた朗らかな男性・リードは、降り出した雨を気にして中に招き入れようとする。安全上の理由からパートナーの有無を訊ねる二人だったが、「妻ならパイを焼いている」というリードの言葉を信じ、足を踏み入れてしまう。

    案内された居間で、二人はリードからさまざまな質問や持論を浴びせられる。徐々に不穏な空気が広がる中、警戒を深める二人は密かに帰ろうとする。しかし、玄関の鍵は閉ざされており、助けを呼ぼうにも携帯の電波は繋がらない。

    家を脱出するために試される二人の「信仰」。彼女たちが行き着く答えとは――。

    【見どころ】
    リードの邪悪さですね。おそらく女性に対して何らかの心的なコンプレックスを抱えており、それがこの異常行動の動機になっている。ここで怖いのは、一見すると彼は物腰やわらかで、理知的で、ユーモアにあふれているということ。

    演じるヒュー・グラントはロマンティック・コメディの名手らしく、リードのようなサイコな役回りは初挑戦とのこと。僕は彼の過去作を見たことがなかったので、(初めてのイカレ役でこれなんだ……)と、ただ感服しました。

    知的な議論をふっかけ、シミュレーション済みの問答で優位に立ち回り、説明の綻びを突くことで相手の足場を崩していくリード。たじろぎつつも抵抗を試みるシスターたち。序中盤のやりとりから皆さんが何を思うか、気になるところです。

    【感想】
    まず、この世に存在するあらゆる宗教に対し、科学的な観点で「マジレス」していくというのは、極めて野蛮な行いだと思います。サンタクロースを信じる子どもにその不在を得意げに説くようなもので、要は下品なんですよね。

    (僕は特定の宗教を持ちませんが、信仰しているものならいくらでもあると考えています。言ってしまえば科学だって信仰ですし、「自分が信じて疑わないもの」は、価値観という形で日常に偏在するのではないでしょうか。)

    だから、ここでリードとシスターたちを単なる二項対立で捉えてしまっては、その時点でリード側に加担することになると思います。どちらかの正しさを決める、論理と論理の対立であると誤認してはいけない。これは彼の娯楽なんです。

    先ほども書いたようにリードは邪悪です。自分が気持ちよくなりたい(負けるわけにはいかない)から、それなりの論理を用意している。あえて反論させたりもする。説明の上手さも相まって、ついついほだされてしまいそうになります。

    ただ、じゃあ論破されただけで人は支配されるかというと、そうとは限らない。ムッとして終わりかもしれない。そもそもリードは相手を家に閉じ込めているわけですから、物理的な拘束を加えている点を見逃してはいけません。

    そう、別に説き伏せて屈服させているわけじゃないんです。途中の議論も問いも「そのように見せている」だけで、結局は彼の家(神になれる自分のテリトリー)ありきのハリボテなんですね。邪悪とは、つまりこのような卑怯さのことです。

    こうなると、若い二人がこの絶望的な状況を打破するにはどんな力が必要になるでしょうか。付け入る隙は、リードには対話の構えがあるということ。恐怖に立ち向かう勇気と、欺瞞を見破る理性があれば、あるいは――。

    結末はぜひ本編で。

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