生きている中で、必ず出逢いと別れが訪れる。
それは人だけでなく、あらゆる存在に言えること。
たとえば
「あの時、どうしてあの一言を伝えられなかったんだろう。」
「どうしてあんなことを言ってしまったんだろう。」
「どうして、あの時抱きしめたり、触れることをしなかったんだろう。」
もっと早く気づいて、対処できたこともあったはず、と。
そのときの恥ずかしさや、ちっぽけなプライドが、後悔へと繋がる。
誰もが経験することだ。
反省し、同じ過ちを繰り返さないと誓っても、
ついその時のことを思い出し、反芻してしまうこともしばしば。
大切な存在に気づくのは、時間がかかることもあるけれど、
失ってしまうのは一瞬。
失ったつらさや心の空虚感は、友達に慰めてもらっても、
なかなか消えることはない。
でも、時間が経つことで、時薬として、その痛みは少しずつ薄れていくこともある。
そもそも、生きるって簡単なことではない。
どんなに恵まれた環境や容姿を持っていても、
誰もが何らかの苦しみを抱えているものだ。
そんな時、大切な存在が心の痛みを和らげてくれる。
それが支えとなり、日々を乗り越える力になる。
いわば鎮痛剤だ。
大切な存在を失うことが痛みとして強調されがちだけど、
実際には、生きること自体が本来辛いことなのだ。
そして、大切な存在がどれほど自分を支えてくれていたか、
その存在がいなくなった時に、その反動で痛みが押し寄せるのではなく、
日々の暮らしの中で感じていた痛みを和らげてくれていたことに気づく。
そんな自分も、誰かにとって大切な存在であり、
その人にとっての心の痛み止めであると考えると、
一層周りの仲間を大切にし、強く、そして穏やかに生きなければならないと思っている。
安室 蘭の写メ日記
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