東北生まれの僕にとって、
この映画はどうしても観たい作品だった。
都会人が抱く田舎への憧れ。
田舎の人が持つ都会人への偏見。
これを宮藤官九郎さんが
どう表現するのか気になっていたからだ。
それに、菅田将暉さんも
好きな俳優だということもあった。
映画が始まると、
東北なまり全開の中村雅俊さんの演技に、
一気に東北の空気に包まれる。
個性的な俳優陣が、
「あ!いるいる!」
と思わせるようなキャラクターを演じる。
僕の地元にも必ずいて、大人になった姿だ。
特にV6の三宅くんと池脇千鶴さんは、
「別人?」と思うほどの演技だった。
物語は意外な展開を見せ、
最後にはホッコリとした気分になる。
(ネタバレは控えるが)
僕個人としては、東北人の気持ちを、
ちゃんと表現してくれたなと思った。
周りの目を気にして、
自分を押さえつけて生きている人たち。
口は悪いが、心は優しい。
大人だけど、少年少女の純粋さを持っていて、
その純粋さゆえに、
時には面倒に感じることもある。
都会とは違った距離感で生きている彼ら。
時々うっとおしくなるけど、恋しくもなる。
そんな気分を思い出させてくれた映画
『サンセット・サンライズ』
まだ上映中なので、
気になる方はお早めに!
雪村 凪の写メ日記
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映画『サンセット・サンライズ』雪村 凪