朝の静かなリビングで、コーヒーの香りが漂う中、僕はパソコンを開いた。
画面の向こうには、フレンドリーな講師がいた。
「Good morning!」
ぎこちないながらも「Good morning…」と返す僕。
始まったばかりの25分間は、少し緊張した空気で満ちていた。
でも、講師は僕のつたない英語に何度も頷いてくれる。
その優しさが、硬くなった肩を少しずつ軽くしてくれた。
続けていくうちに、英語以上のものを得ていることに気づいた。
画面越しの会話は、まるで新しい窓を開けるようだ。
ある講師はフィリピンの自然の話をしてくれた。
海の音、緑の匂い、そこにある家族の日常。
その話を聞くたびに、僕の世界が少しずつ広がっていく。
英語を完璧に話せるようになる日はまだ遠い。
でも、それでいいと思う。
大切なのは、言葉が通じた瞬間に感じる「つながり」。
それが、心に小さな火を灯してくれる。
たった25分でも、新しい自分に出会える時間になる。
もし新しい世界への第一歩を迷っているなら、
ほんの少しだけ窓を開けてみてほしい。
そこにはきっと、知らなかった景色が広がっているから。
雪村 凪(ゆきむら なぎ)
雪村 凪の写メ日記
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25分の新しい世界へ雪村 凪