雪国育ちの僕は、小学生の頃、
毎週末父にスキー場に連れて行ってもらっていた。
そのおかげで、学校で1.2を争う腕前だった。
大学時代にはスノーボードに夢中になった。
しかし、怪我のリスクを考え、3年前からスキーを再開。
久しぶりに友人に誘われ、軽井沢のスキー場を訪れた。
父に教えてもらったパラレルターンとウェーデルン。
板を揃えて綺麗に滑る。
「どう?僕の滑り」
友人に聞くと、
「オールドな滑りだね」
と言われてしまった。
今主流のカービングスキーは、
カーブしやすい板でできていて、
足を広げて、カーブで加速する新しい技術が主流だという。
「足を閉じない滑りなんてカッコ悪い」
そう思っていたが、彼の滑りを実際に目の当たりにすると、
そのスピード感とダイナミックさに驚き、見とれてしまった。
過去のやり方や価値観にこだわると、
今の本質を見失うことがある。
純粋な目で物事を見直してみれば、
新たな魅力や可能性が見えてくるものだ。
スキーを通じて気づいたこの感覚を大切にし、
僕自身、常にバージョンアップし続ける存在でありたい。
雪村 凪(ゆきむら なぎ)
雪村 凪の写メ日記
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スキーで見つけた新しい自分雪村 凪