夏になると、
服装も足元も自然と軽くなる。
Tシャツにサンダル、風が通るパンツ。
外に出るだけで汗をかくこの季節は、
できるだけ身軽でいたい。
…が、しかし。
気づけばバッグは重い。
「あれも要るかも」「これがないと困るかも」
気づけば“念のため”でパンパンになっている。
でも後から振り返ると、
その荷物、今日どれだけ活躍しただろう。
ほとんどは“持っているだけ”で、
実際には出番がない。
必要最小限のものだけを持つ。
足元が軽ければ、フットワークも軽くなる。
心の中も同じだ。
手放せない不安や、
誰かにどう思われるかという荷物。
それを抱えたままだと、動きが鈍くなる。
“持たない選択”は、
一歩ごとの景色を、
少しだけ軽やかにしてくれる。
今日はバッグを一度ひっくり返して、
本当に必要なものだけをポケットに入れてみようか。
案外、そんなちょっとした整理が
心の整理につながるかもね。
秋山 純士の写メ日記
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『もたない選択』秋山 純士