平日、僕たちは知らず知らず
たくさんの「鎧」をまとっている。
仕事の顔、家族の顔、友人の前の顔──
どれも自分なのに、
少しずつ何かが違う。
無意識に、
会う人に応じた顔を作っている。
日曜日。
外に出かける予定もなく、
人に会う約束もない。
たまにはそんな日曜日があってもいい。
鎧を脱ぎ、素の自分に戻ってみる。
部屋着のまま、コーヒーをすすり、
窓の外をぼんやり眺める。
誰にも見られていないときにだけ現れる、
自分だけの表情を取り戻す瞬間。
鎧を脱ぎ、
通り抜けていく風。
心と体の換気をする、
リフレッシュの時間。
今日は「頑張らない練習」の日。
心を脱ぎ捨てて、
ただ呼吸を整えていく日曜日が、
明日からの風通しを良くするかもね。
秋山 純士の写メ日記
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『たまには、心を脱ぐ』秋山 純士