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秋山 純士の写メ日記

秋山 純士

秋山 純士  (40)

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  • 『かける味、隠す味』
    秋山 純士
    『かける味、隠す味』

    実家を離れて、
    めっきり食べなくなったものがある。
    そのひとつが、目玉焼きだ。

    卵料理には色々あるけれど、
    シンプルでいて人柄が出るのは、
    やはり目玉焼きだと思う。
    なぜか。
    醤油?ソース?塩?はたまたケチャップ?
    それに“何をかけるか”で、
    育った家の文化が垣間見えるからだ。

    僕は幼い頃、最初は醤油派だった。
    けれど、物心ついた頃には
    なぜかおたふくソースをかけていた。
    たこ焼きやお好み焼き専用だと思われがちなあのソースが、
    半熟の黄身と意外な相性を見せていた気がする。

    こうして思い返すと、
    「味付けが完成していないものに、
    自分なりのお好みを足す」
    この行為そのものが、
    食卓をちょっと豊かにし、
    その人の食への嗜好を彷彿とさせるものだと考えると、
    他人のそれを見るのも意外と面白い。


    これは隠し味にも通ずるものがあるかもしれない。
    カレーにどんな隠し味を入れるか。

    ちょっとした自慢になるが、
    昔静岡でおでんを食べたとき、店主に
    「これ、隠し味にたまり醤油使ってます?」
    と尋ねたら、見事に的中。
    「何万人とうちのおでんを食べてくれたけど、
    隠し味を当てたのはあなたが初めてです」
    とえらく感動された。
    大学時代に卒業研究の一環と称して、
    日本の醤油発祥の地に、
    現存している醤油の蔵を見学しに行った
    経験もどこかで生きるものだね。