令和7年7月7日、月曜日。
これだけ“7”が並ぶと、
何かが起きそうな気がしてくる。
街の空気も、
わずかに浮き足立っているように
感じるのは気のせいだろうか。
たぶん、気のせいだ。
これだけ冬のクリスマスが
世の中のカップルにとって大事な日とされているなら、
もう少し夏の七夕にもスポットがあてられてもいいと
思うのは僕だけであろうか。
七夕。
織姫と彦星が年に一度だけ会う夜。
ロマンチックだと言われ続けてきたが、
よく考えれば二人とも、
「1年に1回しか会えない関係」を
どうやって保っているんだろう。
LINEも携帯電話も糸電話もない時代、
メンタルが強すぎる。
ひょっとすると、
彼らも会えない364日(365日)を持て余しながら、
短冊にこう書いているかもしれない。
「次こそホテルは満室じゃありませんように」
「次は雨の涙で濡らすことになりませんように」
…。
そんな不謹慎な(?)妄想をしながら
夜風に当たっていると、
ふと自分の中にも
ひとつの“願いごと”があることに気づく。
誰かと過ごす時間が、
ただの埋め合わせじゃなく、
互いの欠けている部分に光を灯すものであってほしい。
たとえ一夜限りだとしても、
その夜が「(今年の七夕のように)特別だった」と、
お互いの記憶に残るようなものになればと、願う。
そんなことを願いながら、
今日も短冊代わりに文字を綴る。
今日は一人かもしれない。
そして七夕なんてことも忘れて
忙しく仕事をしているかもしれない。
何を隠そう僕もその一人である。
でもせっかくの七夕。
今日くらいは、
あなたも自分の“本当の願い”を思い出してみては。
もしあなたの願いがまだ決まらないなら、
僕の願いに少しだけ乗っかってみてもいい。
「きっと、心に灯りがともる出会いがありますように」
秋山 純士の写メ日記
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『ゾロ目の夜に、願いをひとつ』秋山 純士