よく言われる言葉がある。
「生活感ないですよね」
これは褒め言葉なのか、
それとも“もう少し地に足つけてくれ”という
遠回しなアドバイスなのか。
もっと人間的になってほしいという願いなのか。
いまだに答えは出ていない。
たとえば──
スーパーの袋をぶら下げてるイメージがないとか、
洗濯物をたたんでる姿が想像できないとか、
バ〇ナを食べてる姿しか想像できないとか。
そして「休日何してますか?」って聞かれるたびに、
なぜか詰まってしまう自分がいる。
たぶん僕は、
「明確なオフ」がないタイプの人間なのだと思う。
今日も日曜日だけど、日記を書くし、ジムにも行く。
バナ〇も食べるし、おはぎも食べる。
それが、わりと普通のこと。
もしかしたら“日記を書いてる男の姿”とか
“筋トレで限界に挑戦してる表情”とか、
そういう絵が浮かばないってことなのかもしれない。
でもそれなら、それでいい気もしている。
見せる必要のないものは、無理に見せなくていい。
想像してもらった方が、面白いですから。
というか、僕が日記を書くのに
頭をフル回転させながらタイピングしていたり、
険しい顔をしながらトレーニンググローブをはめて
ウェイトを上げていく姿なんて、
他人様に見せれたものではないのですよ。
ただ、ひとつだけ確かなのは──
生活感はなくても、
僕には僕なりの生活が、ちゃんとある。
それだけお伝えして、
本日の日記はこれにて。
秋山 純士の写メ日記
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『生活感は、置いてきた』秋山 純士