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秋山 純士の写メ日記

秋山 純士

秋山 純士  (40)

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  • 『新月の構造』
    秋山 純士
    『新月の構造』

    月が完全に闇に沈む夜がある。
    2025年6月25日──新月。
    空に浮かぶはずの月は、姿を消す。
    だが、それは存在しないのではなく、
    ただ“見えない”だけだ。

    新月とは、“ゼロ”の構造。
    何もないようで、
    すべての始まりがそこに在る。


    人の心もまた、月に似ている。
    光を放っているときばかりが本質ではない。
    むしろ、見えないときにこそ、
    その「輪郭」が研ぎ澄まされることがある。

    ふだん意識されない感情。
    声にならない欲望。
    過去でも未来でもない、
    時間の“狭間”にひそむ直感。

    新月の夜は、
    そうした「見えないもの」に形を与える
    聖なる夜でもある。


    満ちていくために、
    いったん欠ける。
    新月を通過して、満月が存在する。

    誰かと過ごす時間のなかで、
    言葉を使わずに共有される感覚があるとすれば──
    それは、この“新月の構造”に近いのかもしれない。

    何かが欠けているとき、
    人はそれを補おうとする。
    だが本当は、欠けていることそのものが、
    内側の感受性を呼び起こしているのではないか。
    「欠ける」という時間は我々の意識していないところで
    重要な役割を担っている。


    満ちていない時間。
    見えていない時間。


    そこにある「輪郭」を感じとる。
    今日の夜は、
    そんな時間をとってもいいかもしれない。