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秋山 純士の写メ日記

秋山 純士

秋山 純士  (40)

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  • 『きもちは“割り切れない”』
    秋山 純士
    『きもちは“割り切れない”』

    足し算、引き算、掛け算──
    それぞれ、なんとなく感覚でわかる。
    増える、減る、倍になる。
    数字の動きが、感情とリンクする。

    でも、割り算だけは、
    昔からピンとこなかった。
    何かを分ける? 等しくする?
    引き算とは、また違う。


    人間関係でもよく耳にする、
    「割り切った関係」という言葉。
    利害を調整し、情を排して、
    必要な分だけを分け合うような関係。
    確かに、それはそれで合理的だ。

    けれど、人生や人の気持ちは、
    いつだって整数で割り切れるわけじゃない。
    そこには「あまり」が出ることが多い。

    1÷3は、0.333…
    どこまでいっても、終わらない。
    小数点の奥に続く無限の揺らぎは、
    まるで“きもち”そのものだ。


    「割り切れない」とは、
    ただ未熟なのではない。
    むしろ、そこにこそ深さがある。
    割り切れない感情の中で、人は揺れながら、
    それでも誰かを想い続ける。


    無理にきれいな数字に揃えなくていい。


    “このきもちは、まだ割り切れていない”


    でも、それでいい。
    その「あまり」こそが、
    何より自分に誠実であり、
    誰かを思い続ける証なのだから。