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秋山 純士の写メ日記

秋山 純士

秋山 純士  (40)

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  • 『バズるを解く』
    秋山 純士
    『バズるを解く』

    “バズる”という言葉がある。
    SNSの時代になってから、急速に広まった概念だ。

    何かが一気に注目を集め、
    数多くの人の目に触れること。
    昭和生まれの僕からすると、
    どこか馴染みのない響きだというのが本音だ。
    「ミリオンセラー」や「ベストセラー」の方が、
    実はしっくりくる。
    あれは、モノが“売れる”ことで評価された時代だった。


    だが、“バズる”は違う。
    バズったからといって、
    それが「買われた」わけではない。
    あるいは、「愛された」わけでもない。

    誰が、なぜそれを見たのか。
    その奥にある想いや熱量を、誰も測ることはできない。
    ただ、数字だけが残る。


    この業界にも、“バズる”現象はあるのかもしれない。
    SNSで注目されて、予約が殺到する──
    そんな可能性もゼロではない。
    でも、僕は思う。
    この仕事は、バズって終わるものじゃない。
    なぜなら、本当に大切なのは、
    注目された“その先”にあるからだ。

    注目されるのは、あくまで過程。
    その先で「誰か」と出会う。
    予約という行動を介して、人と人が会う。
    バズった投稿がきっかけになったとしても、
    最終的には“ふたり”の空間にしか、答えはない。


    “多くの人に届ける”ことも、大切。
    でも、日記を読んでくれた“たった一人”の、
    心の奥底に届いているか──
    僕は、そんな気持ちを
    いつも忘れずにいたいと思っている。

    注目が先行される世の中。
    けれど、注目の先に中身や実体がなければ、
    あとに残るのは、空虚さと悲しさだけだ。


    僕が理想とする“バズる”とは、何なのか。
    それは、出会う“誰か”に、
    たしかな想いを届けるということかもしれない。

    難解なパズルを解くように──
    いつか“バズる”の謎が解けると、きっとおもしろい。