ある出逢い、ある出来事。
その瞬間には何を意味していたのか、
わからないことがほとんどである。
それは、ひとつの“点”──
たった一度のアイコンタクト、何気ない一言。
あるいは、なんとなく目に入った写真か、
偶然流れてきた一行のポストかもしれない。
その点だけを見れば、
取るに足らない出来事のように思える。
でも、人生はそんな“点”たちでできている。
そんな“点”が、急に意識にのぼる瞬間。
あのときの“点”が、別の“点”とつながり、
一本の“線”になる。
そのときには意味を見出せなかったあの出逢いが、
今の僕を形づくっていたと気づく。
一つひとつの出会いに、
“そのときに”明確な意味を求めるのは困難だ。
でも、それらがどこかのタイミングで“線”となり、
それがさらに積み重なり、交わり合い、
やがて“面”になる。
人生をやさしく支えてくれる“広がり”。
誰かにとっての“点”であれたなら、
僕という存在にも、
きっと意味はあるのかもしれない。
全ての点は、きっとどこかでつながっている。
点は、どこかで「カタチ」になる。
そしてその“カタチ”が、
あなたの人生に少しでも彩りを添えるなら──
僕は、それだけで嬉しい。
秋山 純士の写メ日記
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「点と線、線と面」秋山 純士