ある人は言った。
「生まれた瞬間から、
人は死に向かって歩いている」
本当にそうだろうか。
死は終わりなのか。
「終わりがあるからこそ美しい」とも、言われる。
でももし、
終わりが、何かの始まりだとしたら。
恋が終わっても、明日が来る。
仕事を辞めても、日常は続く。
別れがあっても、新たな出会いが待っている。
誰かの“日常”が終わって、
誰かとの“非日常”が始まる。
この世界には確かに、区切りがある。
だけど“それだけ”で完結するものなんて、
ほとんど存在しない。
過去は、現在に染み込み、
現在は、未来を染める。
染み込み方が違うのは、
色遣いが違うからだ。
女風の時間は、
あなた次第で何色にも染まる。
そしてそれは、現実に触れすぎた心が、
少しだけ呼吸を取り戻すための場所だ。
「なんか、ちょっと生き返った気がする」
そんな感覚、いったいどこで出会えるだろう?
“終わり”じゃなくて、“始まり”。
死が生まれ変わりなら、
女風は、人生の中の“再生”なのかもしれない。
世界にもう一度、静かに向き合うための時間──。
世界は、終わらない。
秋山 純士の写メ日記
-
「世界は、終わらない」秋山 純士