こうして綴る日記のことばは、
もちろん今、
読んでくれている“あなた”に向けたものだ。
けれど、ときどき、ふと思う。
あのとき、ああ言えばよかった。
あの瞬間、こんな表現をすれば、
きっと伝わっていたかもしれない。
僕の中にあることばは、
過去への反省と、過去の誰かに届けられなかった想いが
少しずつ滲み出たものかもしれない。
あるいは、
これから出会う誰かへ、
未来の“あなた”に届けたい気持ちなのかもしれない。
それは──
この文章を見返すことになるかもしれない“僕自身”に
向けられた手紙でもある。
宛先の定まらない「手紙」が、
どこかの“ヒト”の心にそっと届くことを願って。
秋山 純士の写メ日記
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「ことばは時空を超えて」秋山 純士