一日中、強い雨が降ると思っていた。
だが午後には雨も弱まり、
いつも通りジムに向かい、汗を流した。
痛めた肩にはまだ違和感がある。
けれど、先週よりはだいぶ回復していた。
人間の自然治癒力には、時々驚かされる。
気づけば、5月も最終日。
秋山純士として歩み始めてから、
まもなく1年が経とうとしている。
止まない雨はないように、
痛めた心や体にも、癒されるときが来る。
もし、あの6月に一歩を踏み出していなければ──
僕の人生はきっと、
いまだに雨模様のままだったかもしれない。
天気をコントロールすることはできない。
けれど、自分の決断ひとつで、
人生の天候を変えることはできる。
人生の「景色」を変えることは、できる。
痛みなんて、本当は感じたくない。
でも、痛みがあるからこそ、
生きている実感に気づける瞬間がある。
年中、晴れ模様。
年中、健康体。
そんな状態も、きっと幸せだ。
でも、
雨模様や異変を経てこそ、
人は「変化」を実感する。
どんな状況であっても、
そこから抜け出す過程には意味があり、
抜け出した「あと」にこそ、喜びが訪れる。
雨が一瞬だけ止んだ、5月の午後。
梅雨が明けたあとの夏に、そっと想いを馳せる。
──今年は、梅雨さえも愛せる自分が、
そこにいるのかもしれない。
秋山 純士の写メ日記
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『雨上がりの午後』秋山 純士