牛や馬は「一頭」
鳥は「一羽」
魚は「一尾」
動物の数え方は
死んだ後に何が残るかで決まる
われわれ人間は「一名」
人間は死んでも「名前」が残る
自分の大事な「名」に恥じない
生き方ができているか
意識すべきは能力ではなく生き方
知識ではなく行動
読むべきものは空気でも本でもなく
「自分の心」
その昔、21歳の特攻隊兵士が、
後輩に残したことばの抜粋である。
あまりにも深く、
真理をついた内容であり、
心に電流が走るような
感銘を受けたことばである。
キャストとしての名前は、
この仕事を辞めるときに
消え去ってしまうものだと思っていた。
だがそうではない。
出会った人の記憶と心に何らかの形で残る。
そしてまぎれもなく、
もう一人の自分の心の中に、
キャストとしての自分の名前は刻みこまれる。
二つの名前を背負って生きることは、
容易なことではない。
読むべきものは自分の心。
答えは外側ではなく内側にある。
自分に向き合い、相手に向き合う。
自らの心を読むという旅路は
どこまでも続く。
秋山 純士の写メ日記
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心を読む秋山 純士