約20年前に、海外に一人で飛び立った自分。
初めての飛行機、初めての海外。
何もかもが初めてだった。
英語しか使えない環境。
日本語を使えない環境。
日本食を食べられない環境。
日本人が身近にいない環境。
日本語が、恋しかった。
日本食が、恋しかった。
日本人が、恋しかった。
孤独だった。
そして早く日本へ帰りたいと思っていた。
あれから20年。
日本に住んでいることが当たり前。
日本語を使えることが当たり前。
日本食を食べられることが当たり前。
日本人が周りにいることが当たり前。
でも、そんな当たり前の日本は、
海外の方からすると当たり前ではない、
非日常の暮らし。
自分が外の世界に踏み入れた
経験があるからこそ、わかる感覚がある。
きっとその感覚は、
日本に来た海外の方も
持っているのかもしれない。
どんなに心を暗くする情報に溢れていても、
やはりこの国に住めることは
素晴らしいことだと思う。
日本に興味を持った海外の方に、
どういった切り口で日本を表現するのか。
そのために自分は日本の何に興味を持つのか。
英語を使えるようになる以前に、
その話す内容の深さが求められる。
当たり前の日常に浸りつつも、
日本という国を、自分という存在を、
今一度外から見る視点を持ち、
世界に向けて表現する時代が来ている、
そんな風に思う。
秋山 純士の写メ日記
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世界を迎え入れる秋山 純士