橋を渡ったときに見る川の風景
公園を散策しているときにふと見つけた池
海沿いを歩いているときに感じる浜風
そしてそれが運ぶかすかな潮の香りと波の音
われわれの体の大部分を構成する水分
水を飲まない日はない
蛇口をひねれば水が出る
こんなにも
日常にあふれているものなのに
川であれ
池であれ
海であれ
そこに水の存在を感じると
一瞬立ち止まってしまう自分がいる
水のある風景に敏感なのは
海沿いの地域に生まれ育った
浜っ子だからなのか
沖縄の海を見たとき
地元の海とは比べ物にならないくらい
透き通っていた
これが同じ日本の海なのか
信じられなかった
濁った水もあれば
透き通った水もある
水は何色にも染まるのであろう
自分の体を構成する水は何色なのか
無味無臭の水を飲みながら
きっと人間の美しさも
透き通った水から
作られるのだろうと想像してみる
水は飲むものであり
同時に人の鏡でもある
不動の存在感を放つ水に
畏敬の念を抱きながら
透き通りつつも
無数の気泡を浮かべる炭酸水を
今日も優しく体に注ぎ込む
秋山 純士の写メ日記
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水の存在感秋山 純士