お腹が空いたら
ご飯を食べて
再びお腹が空いたら
またご飯を食べる
一日に人間はこの行為を数回繰り返す
その時は満たされるが
その満たされた感覚は長くは続かない
体のために食べているのか
それとも食欲を満たすために食べているのか
意識していないとそれは
単なる食べる行動の繰り返しになる
そしてそれは
刹那的な満足を繰り返すだけ
満足感が長く続くことはない
でもひとたびその一度の食事に
ありがたみを感じたり
誰かと食事を共にする幸せを覚えたら
その満足感には余韻が残る
食べるという行動一つとっても
単純に欲求を満たす行為にするか
心を満たすひとときにするか
常に選択を迫られている
満腹になれば幸せなのか
飽和すれば幸せなのか
おそらくそんなに単純じゃない
満たされたようでどこかに空虚感を覚える
心の空白を埋めるものは何なのか
何を食べるかも
誰と食べるかも大事だが
どういう心持で食べものを口にするのか
贅沢品を食べ続けることが幸せではない
栄養価の高い食品が完璧なわけではない
空腹という状態から
足るを知る丁寧な感覚を持つ
小さな幸せは
いつも身近な営みに隠されている
秋山 純士の写メ日記
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おなかを満たす秋山 純士