田舎で生まれ
田舎で育った自分も
今では都会での暮らしが当たり前
人生の半分を東京で過ごし
今となっては田舎に住む必要性を
全く感じなくなってしまった
真夜中に一人で帰宅しても
外灯や街全体の明るさのおかげで
真っ暗な道を歩く心配もない
だが
どんなに天気の良い日でも
都心では星がほとんど見えない
子供のころ
夜に外に出れば辺りは真っ暗だったが
見上げれば
そこには満天の星が浮かんでいた
家の近所で夜
一人バットを持って素振りをしていたとき
合間に空を見上げていた自分を思い出す
家族に囲まれて
孤独を味わっていたわけではないが
一人の時間を大切にしていた自分
そんなときに星空を眺めると
人間同士の関わりでは感じることのない
壮大な何かと対話し
守られている感覚があった
都会は華やかであり
きらびやかであり
にぎやかである
でも人間が作り上げた
その世界観の中で
見えなくなってしまった
景色や感覚も確かにある
多くの人がひしめき合う都会
人との出会いは刺激的だが
どんなに人が多くても
自分が直接出会える人はほんの一部
星の光さえ届かないこの世界の中で
僕らは誰と出会った先に
自らの眼に輝きを見出すのであろうか
秋山 純士の写メ日記
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星を見つけに行こう秋山 純士