いつもと同じ散歩道
家族連れの人
愛犬と散歩をする人が
多い気がするのは
気のせいだろうか
気がついたら今日は日曜日
同じルートを歩いても
行き交う人はいつも違う
でも毎日歩いているときに
どんな人と道ですれ違っているか
記憶にはない
100回同じルートを歩いても
風景は毎回微妙に違う
見えているものも毎回違う
100回目で初めて気づく風景もある
桜の季節になれば人々は
こぞって桜を見に行く
でもこの世界には
ありとあらゆる植物が生息している
桜もそろそろ見納めかと
目線を下ろすと
ふと道路にたたずむ
一輪の花を見つける
僕たちは目で見ているようで
ほとんどが見えていない世界に生きている
そう
自分の視界に入らなければ
それは見えていないのと一緒
何を見ようとするのか
何を感じようとするのか
その意識が変わったとき
新しい世界が自分の視界に現れる
見たいものだけ見る
そんな視界の偏りに気づき
心の眼を開くきっかけをくれる
それが何気なく歩く
朝の散歩のひとつ大事な効用なのかもしれない
秋山 純士の写メ日記
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眼ヲヒラク秋山 純士