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秋山 純士の写メ日記

秋山 純士

秋山 純士  (40)

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  • 血と生きる
    秋山 純士
    血と生きる

    ここ最近、僕は血を流す機会が多い。
    先月は足の裏を怪我して、
    皮がめくれて血が止まらなくなり、
    昨日は親知らずを2本同時に抜いて、
    しばらく口の中が血だらけになる。
    不快感で幾度となく唾を体外に放出するたびに、
    血が混じる。
    まさにラオ〇との死闘を思い出す。
    「貴様の血は何色だー!?」
    そりゃあ赤である。


    世紀末、荒野の中を渡り歩き
    日常的に人と闘うケン〇ロウでもない限り、
    特に男が日常において血を見る機会は稀である。
    幼少期は鼻血をよく出していたため、
    血はわりと頻繁に目にしていたが、
    大人になるにつれ自分の血を見る機会は減ってきた。
    だからこそなのか、血を見るとなぜか心拍数が上がる。
    同時に生きている実感がふつふつと湧いてくる。


    寿司屋での修業時代、
    仕事の最中に出刃包丁で自分の手を
    ざっくり刺してしまったことがあった。
    大量の流血。
    自分の血を見て血の気が引いた初めての経験だった。
    治療のため救護室に向かった先にいらっしゃたのは女性。
    治療してもらいながら、青ざめた顔をした僕にその女性は
    「このくらい大したことないわよ、
    あんた男なんだからしっかりしなさい」
    と言い放った。
    まさに出刃包丁で手がえぐられた後に心をえぐられた感覚だった。
    そしてまさにその出来事が、
    僕が男から漢になることを決意した瞬間だったのかもしれない。


    血は生きている証である。
    血の滲むような努力ということばがあるように、
    血は痛みや労苦をも連想させる。
    生きるということは苦しみを味わうということでもある。
    血を流しても、血から目を背けない。
    表層化した自分のエネルギーとして、
    血を流している自分を味わい尽くす。
    女性が流す涙には弱くても、自分の出血には強くなる。
    そんなケンシロ〇のような漢でありたいと思う、
    昭和感の強い秋山純士である。