カフェで何気なく周りを見渡すと
ベビーカーに乗った
小さな子どもと目が合う
まだことばを発することがない
その目はじっとこちらを見つめている
カフェに〇リラがいることへの驚きなのか
僕もその目をじっと見つめる
何かを伝えたいのか
自分が見られていることへの興味なのか
読み取ることは難しいが
ことばを介さなくてもそこに一種の情を感じる
大人になると
ことばというツールに頼ってしまうため
目で何かを伝えたり
目から何かを読み取るというタイミングが
ほとんどなくなるように感じる
「目を合わせて挨拶できる人が少なくなった」
ある年配の方がなんとなくつぶやいた
うわっつらのことばだけでのやりとり
そこに心が通っていなければ
これほどまでに寂しいコミュニケーションはない
じっと何かを見つめる子どもの
その純粋無垢な眼差しには
ことばを超えた強い何かを心に呼び起こす力がある
目は口ほどに物を言うというが
ときには目で意思疎通をはかったり
愛情を伝えるということも
大事にしたい
秋山 純士の写メ日記
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真実を伝える瞳秋山 純士