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秋山 純士の写メ日記

秋山 純士

秋山 純士  (40)

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  • 【前編】お金では買えないもの
    秋山 純士
    【前編】お金では買えないもの

    以前キャスで一度だけ話したことがあるのだが、
    僕は寿司屋での修業時代、
    本業がお休みの日に別の寿司屋で働くという、
    今風に言うと「寿司屋のかけもち」をしていた時期がある。


    そもそもが大学に6年通ってから
    寿司業界に参入するという、
    ゴリ〇のなかでもかなりの異端児・新人類だったので、
    年齢的には同期よりも兄貴分の〇リラなのに技術は未熟、
    ということに、コンプレックスとはいかないまでも、
    人と同じペースで同じことをやっていてはいけない、
    という想いは強く持っていた。


    そんな中、
    たまたま近所の寿司屋にランチを食べに行った際に、
    その大将に話しかけられて、
    自分が寿司屋で働いていることを話すと、話が盛り上がり、
    休みの日に手伝わせていただくという流れになったわけである。


    ただ、一般的な本業・副業、ダブルワークとは意味合いが異なり、
    もう片方の寿司屋では一切お金をいただかずに、
    本業の方で任せてもらえない仕事を
    やらせていただくためだけに通うと決めていた。


    表の世界では真っ白な和帽子と白衣、
    裏の世界でははちまきと作務衣にマイ下駄。
    仲間のゴ〇ラへの身バレ対策もバッチリデシタ。


    実際に手伝わせていただくと、
    本業では決して捌くことのできない魚を扱わせて頂いたり、
    実際に巻物や握りまでさせて頂いたりで、
    いつの間にかランチタイムは
    「カウンターにゴリ〇しか立っていないよ!」みたいに
    自分ひとりで店をまわす時間も増えていた。
    そしてランチタイムが終わると、
    大将はよく近くの蕎麦屋さんに連れて行ってくれ、
    大盛の定食をごちそうしてくれた。
    これが僕にとって何より嬉しいご褒美だった。


    この寿司屋での時間は僕にとって労働ではなかった。
    自分のスキルを上げるための修行。
    人から何かを教えてもらう。
    教えてもらうことへの感謝。


    そしてふとしたことからつながる新しい人間との出会い。
    この大将との出会いがきっかけで、
    僕は新たに和食の料理人との出会いを果たす…


    (次回へ続くかもね)