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秋山 純士の写メ日記

秋山 純士

秋山 純士  (40)

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  • 今も己に生きる恩師
    秋山 純士
    今も己に生きる恩師

    僕は2つの大学に行った過去がある。
    一つ目の大学は中退、
    二つ目の大学は3年生から編入して卒業をしている。
    そしてそれぞれの大学において一人ずつ、
    僕の中で「恩師」と呼べる教授と出会っている。


    一人は文学の教授、
    もう一人は農業化学の教授だった。
    まったくジャンルの異なる二人の教授ではあったが、
    その教育方針にはある共通点があった。
    それは講義を受講するにあたり、生徒に
    「徹底的に読ませ、徹底的に自分のことばで書かせるタスク」
    を与えるという指導方針。
    そして授業ではそれに対するディスカッションをする。
    僕はこの二人の教授の講義を通して
    小説も漫画も読んだし、哲学や思想に関する本も読んだ。
    そしてそれに対する自分なりの考察をまとめたり、
    ときに自分とは何かということを
    深く突き詰めるたりするプロセスの中で、
    それまでの教育とは明らかに一線を画するものを感じた。


    つまり大学に入るための受験勉強では全く問われなかった、
    「自分はどう思うか」ということを、
    初めて深く考え、引き出し、ことばでまとめるという試みを
    したことで、これこそが本来の教育なのではないか、
    と思うようになったのだ。
    インプットした知識をただアウトプットする。
    そこには誰が答えても同じ「答え」がある。
    しかし学校を卒業すると
    必死でインプットした知識を使う機会はほぼほぼない。
    逆に「自分はどう考えるか」、
    「自分はどう生きるか」というテーマは、
    意識しているかは別にして常につきまとうもの。


    ごくごく一般的にはこう言われています、
    的なレポートは大学では通用するかもしれない。
    でもこの業界では
    「自分はこう思う」という意見があり、
    それをことばで発信することが必要だし、
    それが自分の個性となる。


    今の自分の日記の発信の源は、
    もしかしたら大学生時代に出会った
    この二人の教授との出会いと、
    その講義の中で培ったマインドにあるのかもしれない。
    そう考えると、その二人の教授は、
    今も僕の心の中で生き続ける恩師だと思えるのである。