毎年、正月に帰省すると食べるお雑煮。
地域によって餅の形が違ったり、
味噌の種類が違ったり、具材が違ったり。
たまにお雑煮の話題になって話を進めていくと、
地域によっての特徴はもちろんありますが、
同じ地域でも家庭によって微妙に中身が違ったりします。
今年の正月も僕は実家で母のお雑煮をいただきました。
そこで感じたのは、
毎年母が作るお雑煮の味が進化しているということ。
これは普通に考えて驚きです。
だってお雑煮を作るのは一年に一回。
一年に何度も作る機会があるならまだしも、
一年に一回しか作らないのにどうして進化するのか?
一つ言えることは、
この味は限りなく
ばあちゃんの作ってくれたお雑煮の味に近づいている、
ということです。
今は亡きばあちゃんの作るお雑煮は絶品でした。
そしてそのばあちゃんの作るお雑煮の味を、
時代を超えて母が伝承しているように感じたのです。
お雑煮は、地域性によって決まるのではなく、
各家庭の料理の集大成。
そしてその味はその家庭の歴史を表現する。
だからこそ、
年の初めに食べる、
大事な料理なのかもしれません。
母は偉大ですね。
10年以上前に僕が母に教えた紅白なますのレシピを
忠実に守り続けていることも驚きでした。
親から子へ
そしてときに子から親へ
味を伝承する
秋山 純士の写メ日記
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味の伝承秋山 純士