実家の2階には
僕が高校時代まで使っていた部屋が
今もそのままの形で残っている
学生時代に読んだ漫画
卒業アルバム
壁には小学校時代の担任の先生が
描いてくれた似顔絵が貼ってある
ふと天井からぶら下がっていた千羽鶴が目に入る
高校1年生の野球部時代
体を壊して入院した際に
クラスの友だち数人で折ってくれたもの
野球を辞めざるをえなくなり
これから何を生きがいに俺は生きていくのか
そんなときにいただいた贈り物だった
今となっては
その友だちに会うこともない
今どこで何をしているのか
ただ一つ
僕は周りの人に支えられていた
そしてそれは今も変わらない
変わったのは
支えてくれている人が
必ずしも見える場所にはいないということ
この千羽鶴を折ってくれた友だちのように
見えないところで誰かのために
何かをひっそりとしてあげる
そんなことを僕はしたくなった
近くにはいない人であっても
僕にできることはあるはず
それを残りの人生でどこまでできるのか
それを体現することが
僕の生きがいであり使命なのかもしれない
秋山 純士の写メ日記
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鶴の恩返し秋山 純士