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秋山 純士の写メ日記

秋山 純士

秋山 純士  (40)

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  • 大嫌いは、いつしか尊敬に
    秋山 純士
    大嫌いは、いつしか尊敬に

    僕には年子の兄がいる。
    幼少期は歳が近いとよくケンカをすると思うが、ケンカを通り越して非常に仲が悪くなり、
    中学時代から高校時代、兄とまったく会話をしない時期が数年続いた。


    多分きっかけは些細なこと。
    ただ幼い自分の中でどうしても許せないことがあって、
    頑なに兄との接触を拒否していたように記憶している。



    お互い大学に進学してからはほぼ会うこともなくなった。
    会っても年に1、2回。
    その頃から、会った時はなぜかぽつぽつと話すようになり、社会人になってからは
    何の抵抗もなく話す関係値に。
    今では、そこに尊敬の念すらある。


    おそらく、二人とも本質的な部分は変わっていない。
    大人になって価値観が変わってくるという部分もあるが、一番大きいのは、
    自分の他者に対する見方が変わったということと、
    兄の人間性への理解が深まったということ。


    ネガティブな感情は、時間が経てば忘れていくものだし、
    その感情もよく考えたら、どうでもいいことが原因だってこともありうる。


    他人は変えられないし、変える必要もない。
    それよりも、
    自分の他人に対する見方だったり、
    とらわれだったり、接し方だったりを変えてみる方がよっぽど早い。



    最初から好きより、嫌いから好きになった方が、感情の振れ幅があってその人のこと
    をより好きになるような気がしませんかね?
    だし、嫌いから好きの方が、何倍も価値があるような気も。
    だってそれは、自分の見方を変えることができた「成長の証」でもあるから。