僕には年子の兄がいる。
幼少期は歳が近いとよくケンカをすると思うが、ケンカを通り越して非常に仲が悪くなり、
中学時代から高校時代、兄とまったく会話をしない時期が数年続いた。
多分きっかけは些細なこと。
ただ幼い自分の中でどうしても許せないことがあって、
頑なに兄との接触を拒否していたように記憶している。
お互い大学に進学してからはほぼ会うこともなくなった。
会っても年に1、2回。
その頃から、会った時はなぜかぽつぽつと話すようになり、社会人になってからは
何の抵抗もなく話す関係値に。
今では、そこに尊敬の念すらある。
おそらく、二人とも本質的な部分は変わっていない。
大人になって価値観が変わってくるという部分もあるが、一番大きいのは、
自分の他者に対する見方が変わったということと、
兄の人間性への理解が深まったということ。
ネガティブな感情は、時間が経てば忘れていくものだし、
その感情もよく考えたら、どうでもいいことが原因だってこともありうる。
他人は変えられないし、変える必要もない。
それよりも、
自分の他人に対する見方だったり、
とらわれだったり、接し方だったりを変えてみる方がよっぽど早い。
最初から好きより、嫌いから好きになった方が、感情の振れ幅があってその人のこと
をより好きになるような気がしませんかね?
だし、嫌いから好きの方が、何倍も価値があるような気も。
だってそれは、自分の見方を変えることができた「成長の証」でもあるから。
秋山 純士の写メ日記
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大嫌いは、いつしか尊敬に秋山 純士